8月28日、会敵

以下戦術である。

 

最も重要なのは、私の精神状態である。妻の一挙手一投足に疑心暗鬼である。

よって、まず、妻を分析しない。この発言はどういう意味とか、今なにを思っているとか。

これは正常な精神状態だと簡単なのだが、今私は疑心暗鬼である。意識しなければならない。

 

家事全般について、原則自分が関わることのみ全てやる。妻の分もついででやれるときは、する。また、妻がやろうとしていることを止めない。好きにさせる。妻の要求には原則答える。但しできないことは無理してやろうとしない。

妻の散らかしたゴミや服は、妻の要求がない限りやらない。自分は散らかさない。

自分の時間を最大限取る。時間を妻に合わせない。妻にやってもらわないといけないことは、不機嫌な返答を恐れずやってもらう。

 

課題はいくつかある。

まず、妻の態度にはどうしてもイラついてしまう。堪り兼ねているものがあるので、些細なことでも気になる状態。また最近は妻が明らかに悪くても頑なに謝らないので、それを許容するのが、難しい。耐えるしかない。

また、お金でもめたこと。これはそのままにしていてはいずれ必ずまたお金でもめるので、解決したい。しかし、今は棚上げにするしかない。

 

この戦術でこの日、会敵。

 

今日は奇しくも、産婦人科の定期検診。私は休みをとっていて、一緒に行くことになっている。

 

私は予約時間の2時間前に自然起床。洗濯機を回し、朝食を買いにコンビニへ。おにぎりを2つ購入。ひとつ食べ、ひとつは妻に。

妻は予約時間の30分前に起床。準備を整えている。おにぎりは食べられない、とのこと。自分で食べよう。いつもはそこらに散らばったカギや財布を探して渡していたのだが、準備ができるまで本を読む。準備が出来た妻、行くけど?と一言。耐える。

 

産婦人科到着。妻を下ろし車を駐車場へ。病院に入ると妻がいない。ひとりで診察に行ったか。中はごった返していた為、外で待つしかない。しばらく待って中に入ると妻が何食わぬ顔で座っていた。採尿だったらしい。私がいてもいなくても、どっちでもいいというような顔に感じる。が、分析は禁止である。

外で待っていると、診察に呼ばれたことを伝えてくれる。良かった。それだけで、安心する。

 

診察後、パンを買いたい、という。何か欲しいパンがあるか、と聞かれる。私を待たせて1人でいくつもりらしい。私は運転手じゃない、とまた黒い感情が。一緒に行って見ないとなにがあるか分からない、と言ったが、思い直し、同じものを買ってきて、と1人で行かせた。

 

帰ってパンを食べる。が、その前に回した洗濯物をカゴに回収。先に洗濯をしてしまいたかったが、食べてから一緒にやろうというので、従う。触れられるのが嫌な時がある、とのことなので、意識して少し離れて座る。するとこっちに座れ、と隣の座椅子の荷物(妻が置きっ放し)を避けてくれた。

 

その後少し眠気。いつもなら、せっかくの両者休みなので、できるだけ一緒に、と起きているのだが、今日は妻をそのままにし、昼寝。一度起きると妻も寝ていた。

 

その後、妻がなにやら準備。そういえば、今日は友人と食事だといっていた。駅まで送る。23時までに帰るとのこと。引越しの最終整理がまだだったので、妻のいない間に全て終わらせる。妻から帰宅時間のLINE。23時を大幅に過ぎている。悪びれもなし。明日6時起きなのだが、とまた鬼が顔を覗かせる。寝るからタクシーで帰れ、と言おうか迷ったが、心配なので迎えに行く。帰宅中、担々麺を食べた、とのこと。食べるのが好きな妻が、好きなものを食べれたことは、とても嬉しい。が、恐らく吐くだろう。

 

帰って妻はリビングでダラダラモード。いつもは付き合うが、即寝床へ。今日からベッドで寝ずに、横に布団を敷いて寝ることに。

これは純粋に妻への配慮である。触れられるのがきついのに、横におられてはたまらないだろう。1度黙ってリビングで寝たら、すねていると勘違いされ、機嫌を悪くされたので、このような手段をとった。

 

寝付こうとすると、妻の嘔吐の音。やはり。

お茶を用意して、大丈夫?と一言。それからあまり深入りせずに、もう1度就寝。

 

このように文字にすると、いかに私に余裕がなくなっているか、冷静に振り返ることができる。この調子で明日も戦果を残したい。